【尊敬する愛子先生との対談】こどもにとって遊びとは?
2023年2月9日
こんにちは。
横浜市都筑区で、発達が気になる赤ちゃんから学童期のこどもたちに育児発達支援を行なっている小児の作業療法士の定金雅子です。
先日1月24日に、川崎市中原区主催の子育て支援者養成講座に講師として登壇させて頂きました。
そこで、なんと!
保育現場で50年という実践を続けながら、作家活動をされている柴田愛子先生と対談させていただきました。
ー Contents -
『子供の遊びで大切にしたいこと〜保育者と作業療法士それぞれの視点から〜』
対談で印象的だったことを少しご紹介させてください。
「こどもにとって遊びってなんだろう?」
と考えたとき。
皆さんは何だと考えますか?
私はいつもこどもにとって遊びとは『生きることそのもの』だと考えています。
愛子先生は、『遊びはご飯』とおっしゃっていました。
きっと皆さんもこどもたちに遊びが必要!と思っていらっしゃる方も多いと思います。
だけど、なかなか許すことが難しい場面ってありますよね…
■机の上に上る
■公園の水道の水で遊ぶ
■何でも投げる など…
そんな時にどこまで許したらいいのか、悩むことって多いと思います。
基本的には、
・人を傷つけない
・自分を傷つけない
ここは絶対に守られるべきであり、大人が介入する必要がある場面です。
だけど、
・まだ何が危険なことなのか?
・どう振る舞えば社会と折り合いをつけられるのか?
などを学び途中のこどもたちにとって、禁止が多すぎると自分で考えるという機会が少なくなってしまいます。
そうすると、大人に言われて動くことが当たり前になってしまい、顔色を伺いながら「大人の言うことを聞く聞き分けの良い子」になってしまいかねません。
本当にそれがこどもたちに望む姿なのでしょうか。
あまりに早くから大人の言い訳ばかりを押し付けていないかな?と振り返ってみることが必要なのではないかと思います。
この子はどう育とうとしている?
こどもたちが育とうとしている力や、自分の力を試そうとしている姿はこどもの育つ権利でもあります。
私たち大人は、社会は、このこどもたちの育つ権利を守ろうとしているでしょうか?
これは親や各家庭の問題ではなくて、自由に育とうとするこどもを受け入れる視野が狭い社会全体の問題なのだと思います。
人の目を気にして我慢しながら、子育てをしている親御さんがたくさんいます。
同僚や先輩の目を気にして我慢して保育をしている現場の先生がいらっしゃいます。
何がこどもたちにとって幸せなのか?
大人にとっての良い子ではなく、こどもたちが自分の力を存分に発揮できる社会を私たち大人は保障して作っていかなくてはいけないはずです。
終わった後、参加者の方からのご質問が続きました。
そんな中やはりネックになっているのは、『社会の目』という日本の良くも悪くも文化なのだと思いました。
もちろんみんなが気持ちよく過ごすためのマナーは必要だと思います。
だけどそれをまだ「自分を試す」段階のこども達に教え込んで、理解する前に頭ごなしに抑制するのではなく、自分で気づいて、納得して、判断して、こども達自身が心地良い状態を知っていけるように導くことが大切だと思うのです。
なかなか許すことが難しい、どうしてこういう行動になるのかわからない、そんな時はぜひ一緒に考えていきましょう!
愛子先生は、現場の中でそれを伝え続けて、50年!
その圧倒的な事実に私自身、とてつもない力を貰いました。
こどもを中心にした支援をこれからもみんなで広げて行けたらいいですね。
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