幼稚園✖️児童発達支援のモデル園を作りたい!クラウドファンディングに挑戦しています!
2023年6月20日
こんにちは。
横浜市都筑区で、発達が気になる赤ちゃんから学童期のこどもたちに育児発達支援を行なっている小児の作業療法士の定金雅子です。
月に一回、横浜市都筑区にある港北幼稚園でwaccaという医療的ケア児・障がいのある子ども達や、そのご家族が安心して遊べる場所の運営をお手伝いさせてもらっています。
5月末には、大好きなぐちゃぐちゃ遊びとのコラボ企画も行われました!
私はぐちゃぐちゃ遊びの認定講師1期生でもあり、今回は講師としてもサポートさせてもらい本当に本当に幸せでした!
どの子もイキイキと輝いていて「こんな表情するんだ!!」って、とてつもなくかわいくて。
それと同じぐらい、パパママがとーーーっても幸せそうなのがまた最高で。
waccaを開催することで、いつも私が元気をもらっています。
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waccaでたくさんの子に出会ったことで
そんな中、さまざまな理由で、幼稚園に通えないお友達にも出会いました。
「港北幼稚園の前を通りながら、行ってみたいな…通えたらよかったのに…と羨ましい気持ちで通り過ぎてきたから、まさか幼稚園に入れる日が来るなんて思わなかった」
「我が子と一緒に幼稚園という場所に、足を踏み入れられたことが嬉しい」
「今まであまり子どもの声がしない学校に通っていたから、こうやって子どもたちの声が響く中で過ごしている我が子を見れることが凄く嬉しい」
そんな親御さんの声を聞き、幼稚園に通いたくても通えない家族がいる、という事実にとても歯痒さを感じました。
私が作業療法士になったきっかけ
私はなぜ作業療法士になったのか?
まさに、病気や障がいがあるせいで社会から分断されたり、子どもらしく暮らせない世の中に強烈な違和感を持った高校時代から、ずっと核となる想い。
高校時代、重症心身障害児入所施設や、難病を抱えるこども達が暮らす施設へボランティアとして訪問演奏へ行っていました。
それまで、私は重い障がいを持つこども達と出会う事なく生きてきました。
訪問演奏を通して初めて接点を持った時、私は分からない事だらけで、すごく戸惑い衝撃を受けたことをはっきりと覚えています。
- どうして今まで出会うことがなかったんだろう?
- どうして、地域の中で過ごすことが難しいのだろう?
たくさんの疑問で頭がグルグルしました。
でも、15歳ながらに『違和感』を感じて、こんな社会はおかしいよね。みんながもっと外で遊んだり、お出かけできる方が楽しいよね、って。
そんな想いから、そのお手伝いができる職種である作業療法士になることを選んだのでした。
そこから25年以上が経ちました。
当時を思い出し、こうした機会を与えてくださった恩師には感謝しかありません。
wacca、その先へ
waccaの活動を通して、この場所を立ち上げて形にしている長岐裕美さん、墳崎知美さん姉妹と共に、waccaのその先へ踏み出す活動が始まります。
裕美さん、知美さんは当事者ご家族でいらっしゃいます。
お子さんの誕生から、これまで乗り越えて来られた道のりは、きっと医療的ケア児や障がいのあるお子さんの命を日々守り育てているご家族皆さんに共通することだと思います。
裕美さん、知美さんをそばで見ていて倒れてしまうんじゃないかと思うほど、命を削って活動をされています。
私は作業療法士として、こうしたご家族を支えることを使命として、全力で応援したいと思っています。
学校教育の始まりである場所
“幼稚園”での受け入れ体制を広げ、支援を整える取り組みの1つとして
“幼稚園×児童発達支援事業のモデル園を作る”プロジェクトをクラウドファンディングにて挑戦しています。
クラウドファンディングへの想い
医療的ケア児や障がいのあるお子さんの遊び場waccaのその先へとして。
今、幼稚園の中に児童発達支援事業所を作り、医療的ケア児や障がいのある子も幼稚園の中で過ごせるモデル園を作ろう!というプロジェクトを始動しています。
どんな特性があったとしても、子どもたちには自分が生まれ育った地域の中でこどもらしく育つ権利があるはずです。そして、ご家族も我が子を地域の一員として育てていこうと奮闘されています。
ですが、現実は「受け入れが難しい」という園からの一言で、幼稚園を諦めざるを得ないご家族がたくさんいるのです。
もちろん園側も断りたくて断っているのではないと思います。
人員、物理的にさまざまなハード面・ソフト面ともに受け入れが難しいことも十分理解できます。
そこで、waccaを立ち上げて活動を続けてこられた長岐裕美さんや妹さんの知美さん、ちなみさん三姉妹が中心となり、
waccaの活動拠点であった港北幼稚園に児童発達支援を併設させ、
全国的にも数少ない幼稚園✖️児童発達支援のモデル園を作ろう!とこのプロジェクトを立ち上げました。
私もこちらの母体となる一般社団法人うるの木の理事として、
そして何より1人の作業療法士として、母として、一緒に活動をさせていただけることが本当に嬉しいです。
きっと同じような思いで何かできることが無いかな、こんな場所があったら良いのにな、と感じながら過ごしてきた方も多いと思います。
目標金額達成よりも大切なこと
クラウドファンディングは、多くの方にご支援いただき、開始から9日目で目標金額を達成することができました。本当にありがとうございます。
今回のチャレンジ期間は、あと残りわずか。
- プロジェクトへの想いをどれだけの人に届けられるのか
- 同じ気持ちで応援してくださる方がどれだけいるのか
- まだまだ伸びる可能性のあるプロジェクトなのではないか
こんな想いから、NEXTGOALを設定させていただいています。
クラウドファンディングには、目標とする金額はあるのですが、それよりも何よりも、この現実や活動を知って頂き、本当の意味で多様性が守られる社会を創るために、1人でも多くの方にプロジェクトを広めていただければ幸いです。
医学は進歩を続け、救われる命は増えました。
ですが、医療だけではその子やそのご家族の人生は支えられません。
医療的ケア児や障がいのあるお子さんが、みんなが当たり前に過ごすように幼稚園で過ごせていけますように。
今回のクラウドファンディングどのような想いが込められているか、私たちの目指す幼児教育の未来をぜひ一度ご覧いただけるとありがたいです。詳細はこちらからお願いいたします。