【個別セッションレポート】オムツが外れない…「やりたくない」と帰ろうとする男の子が見せてくれた本当の気持ち


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2026年8月7日

こんにちは!
横浜市都筑区にある、かかりつけ療法士に出会える育児・発達支援室ここんの吉本岳史です。

いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます!
ここんの個別セッションは、「育児と療育のはざまで埋もれる親子を守る」という理念の元に運営をしています。


そのため、受給者証や診断の有無、紹介状なども一切必要ありません!

お子様の発達が気になった時に、療育センターでの診察まで約1年待ち・・・という現状を少しでも解消したく、支援室を立ち上げました。

医療や福祉の専門機関でしかなかなか出会うことがない、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が個別セッションをお届けしています^^

 

さて、今日はそんな作業療法士による個別セッションに来てくれた、年長の男の子の事例をご紹介します。

ご家庭からは、こんなご相談をいただきました。

【ご相談内容】
① トイレではなく、オムツじゃないと排便ができない
② 手先を使う折り紙が苦手
③ 利き手が定まっていない
④ フットサルの体験教室に行くと「やりたくない」と見学になってしまう

「年長さんだし、もうすぐお泊まり保育もあるのに…」 とお母様が焦ってしまうお気持ち、とってもよく分かります。
でも、Aくんの行動をひとつずつ紐解いていくと、とても素敵な「成長のサイン」がたくさん隠れていました^^

ー Contents -

行動の裏にある「かっこいい年長さんでいたい」プライド


Aくんは、5歳の頃に一度トイレで成功したことがあったそうです。大喜びする両親に向けて「言わないで!」と怒り、その後はまたオムツでウンチをする生活に戻ってしまいました。現在は、大好きな恐竜の本を読みながら毎日便座に座る

ご相談内容の①については、これまでご家庭で取り組まれてきた内容についという取り組みを行っているとのことでした。

実はこれ、「排泄はプライベートで恥ずかしいこと」という自立心や羞恥心が育っている証拠!
園でも「リュックにオムツを持っていきたくない」と我慢している様子があり、「かっこいい年長さんでありたい!」という強いプライドと不安の間で、一生懸命がんばっているんですよね。

そこで、私たちはこんな作戦を立てました!

💡作戦①:園では「秘密の合図」を作る
「ウンチしたい」と先生に言うのが恥ずかしい Aくん。 先生と2人だけの「秘密のサイン(手を繋ぎに行く、カードを渡すなど)」を決め、周りのお友達に気づかれずにトイレに行ける安心な環境を作ります。

💡作戦②:おうちでは「恐竜スタイル」を継続!
「まずはオムツなしで座る→出なければオムツを履いて座る」というご家庭の取り組みがとても素敵であることを共有し、今後のウンチがでた時の具体的な関わりについて確認しました!
もしオムツなしで出たときも、大騒ぎせず「お、出たね!スッキリしたね♪」とサラッと伝えるのが、Aくんのプレッシャーを減らすことがポイントのようでした^^

「やりたくない!」は、「失敗したくない」の裏返し?


また、ご相談内容の②〜④へは「どんなことが背景にあるのかな?」という視点でアセスメントを行いました。
全身を使った運動や手先を使った作業の様子からAくんのいろんな姿を知ることができました!

〔個別セッションの様子〕
・取り組む前にボソッと「うまくできないかもしれないけど」
・人物画を描くのはドキドキしちゃう
・ハサミは左右の手それぞれ持ち替えながら使う
・飛行機のポーズ(重力に抗った姿勢)を保ちにくい
・後ろ向きスキップはやり方がイメージしにくい

〔背景として考えられたこと〕
▼ボディイメージが発達途中
体験教室では「やらない!」と見学してしまう、折り紙や絵を描くことへの苦手さの背景には、自分の体のサイズや動きの感覚(=ボディイメージ)がまだ発達の途中で、「どう動かしたらいいか分からない」「うまくできないかも」と不安を感じていたからかもしれません。

見学していたのは、「まずは目で見て確認していた」というAくんなりの慎重で賢いスタイル!

▼利き手については脳と体で実験中
両手を使って「どちらの手が動かしやすいか」を脳と体で実験・確認していました。自分にとって使いやすい手がわかってくると、反対の手との役割分担が進んでいくように思われました。

今は無理に固定せず、体の真ん中に道具を置いて見守ってあげられると良さそう!

おうちでできる!身体の感覚を育てる「お遊び」


個別セッションから見えてきたAくんの様子から、ご家庭で取り組めそうな遊びをいくつかご紹介しました!!

・ボディイメージや筋力を楽しく育てるための「ちょっと力を使う遊び」
・お相撲ごっこ・押し相撲(自分の身体の輪郭や力加減を意識できる)
・布団サンドイッチ(布団に挟んで「ぎゅ〜っ」と圧をかける)
・だるまさんが転んだ・ポーズの真似っこ

皮膚や筋肉にしっかり刺激を送ることで、自分の体を思い通りに動かせるようになり、自信へと繋がっていきます。

個別セッション後に保護者の方からこんな感想をいただきました。

先日は個別セッションをありがとうございました。レポートも丁寧に記していただきとても分かりやすかったです。
”口出しせず見守った方がいいんだろうな”という思いがありましたが、それを根拠と共に説明していただいてやはりそうしていったらいいのだと理解できてほっとした部分があります。
関わりの方向性としてもそのまま進んでも大丈夫そうな事を伝えていただき、さらに細かなアドバイスもいただけてありがたいです。園の先生には今までの経過を話して、本人が希望したらこっそりとオムツを替えていただくようにお願いしましたが確かに秘密のサインがあった方がより本人が伝えやすいですね。

トイレの事もそうですが、本当はこうなってた方がいいのになってない…、上手くできなくて困ったり自信を失うような事があるんじゃないかと勝手に心配して焦るような気持ちになっていたかなと思います。
もう少し目の前のAがどう感じてるかな、余裕がある時に教えていただいた遊びを少し意識してやってみようかなくらいにどっしりと構えていられるようになりたいなと感じました。

今回セッションを受けたことで、Aにも私自身にも向き合い直せる機会となったように思います。本当にありがとうございました!

 

子どもの「困った行動」の背景には、必ず理由があります。
Aくんも、ただ嫌がっているのではなく、「上手にやりたい」「かっこいい姿を見せたい」という素敵な気持ちがあるからこそ、慎重になっていただけでした^^

お子さんの行動の背景を読み解き、強みを引き出しながら一歩ずつ進んでいく。
そんなお手伝いを、これからも届けていきたいと思います!

Aくん、そしてお母様、素敵な時間をありがとうございました✨

 

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